キャンプ地に帰るといつもモンゴル犬がいた。この黒い毛並みの犬だ。結構、利口で人間が食事中でも大人しくしているし、言うこともちゃんと聞いていた。
最初、スタッフが誰か連れて回っているのかな?と思ったが、どうやら近くのゲルの犬らしい。ゲルには常に犬がいて、近くをバイクで通る度に追っかけられた。ちょうどバイクのサイズがオオカミのように見えるのだと誰かが言ってたっけ?追っかけられると結構ビビるのですが…そう、つまり彼らは番犬なのだ。だから、モンゴルの人は誰も犬を可愛がっていない(いわゆる、日本人がやるような)。役に立つから置いているだけで、愛玩動物ではないのだ。
そんなモンゴル犬をスタッフのKおるさんは見る度に撫でて可愛がっていた。犬の方はそんなにかまってもらえたのは初めてのようで、転がって小便をちびるくらい喜んでいた。そんな様子を見て、日本と比べて少しかわいそうだなとも思ったが、すぐに考え直した。人間と犬との関係はモンゴルの方が正しいのだろうな。犬は人の役に立っている共生関係が本来の姿だ。日本は少しおかしくなっているのかも?
そういや、猫は見なかったなぁ。あちらではどういう関係なんだろ?(いない?)