前回、KTM950ADVマンセーをしましたが、GSに捕われたGS乗りな我々は必ずしもそれを買うだけで幸せになれるわけではない。やはり求めるものが違うのだ。フラットツインに一度魅入られてしまうとあのフィーリングから逃れがたい。もちろん、プラスαするならベストチョイスだがその代わりにフラットツインを手放すのは難しい。10年以上フラットツインに乗っているので、それ以外はONE&ONLYになりえないのかな?
先日、ちょうどGS4Daysで歴代GSを試乗する機会があり、1200GS、1150GS、80GSベーシック、80G/Sが勢ぞろいしていたので、乗った事のない80GSベーシック、80G/Sに試乗させてもらった。乗ってみて驚いた事に自分の15GSに酷似している部分があった。それはエンジンフィーリングと重心位置で、ああ、同じGSなんだなと強く感じた。勿論、細かく比べれば色々と違うのだが、20年も前のバイクに共通点を探し出す事が出来たのもすごい。それって(あたり前だが)良くも悪くもGSはボクサーツインでその存在が成立しているんだなと。それにしても80G/Sのフィーリングは良い。80GSベーシックも良いのだがそれより軽快で低速でもトルクフルだ。存在感がひしひしと伝わって来るし手に入るのならぜひほしいバイクである。
余談であるが同じくGS4Daysで久々にHPNにも試乗させてもらったのだが、こちらは逆にGSじゃないなと思った。重心位置がそんな風に思わせたんだろうけどもっと別の乗り物に感じた。まあ、GSのようなバイクではあるが反則技使いまくりだし。バイクはエンジンそのものだけではなく乗せ方でも印象が変わって来るのかもしれない。
一方、GS4Daysが終わったあと、自分の15GSでキャンプ道具満載で北海道の林道を走った。多少荒れた林道でも荷物満載にも関わらず良く走ってくれる。軽いバイクだと荷物との重量比のせいか走りに不満を感じるが、GSだとおかまいなしにガンガン走れる。このときばかりは重い車重と低い重心が役に立ち車体を安定させているのだろう。林道で荷物を積んだTT-Rやセローをカモったり…なんかして遊んで来た。そんな北海道の林道巡りで自分のGSの良さを再確認した。キャンプ道具を積んで、東北道をかっ飛ばし、北海道の林道を走り回り、そしてまた走って帰って行く。こういう使い方をすると本当に無敵なバイクです。
S原さんの80スラッシュ。存在感を醸し出している…うちのクジラよりふた回りくらい小さいバイクです。
Y澤さんのHPNスポーツ。文句無しに格好いい! こっちはでかい。