正直、今さらながらでお恥ずかしい書きにくい話なんで、どうしようかとも思ったのですが、一応、前のエントリーの件もあるので補足ということで書いておきます。
HP2スポーツのDOHCの話…なんで放射バルブを採用しているかってこと。
これってよく見ると吸排方向に対して、カムシャフトが平行なんです。普通のDOHCエンジンはカムシャフトとクランクシャフトに対して吸排方向が垂直なんですが、ボクサーツインのレイアウトは元々クランクシャフトに吸排方向が平行なんで、動弁系に至るどこかで回転を90度変換してやらなければいけない。普通に考えるならクランクシャフトにべベルギアを仕込むなど大掛かりなものになってしまう。これだと天地方向に嵩張るのもデメリット。だから現状のオイルヘッドなんかは短いプッショロッドを挟んだハイカムシャフトを採用せざるえなかったのでしょう。
ということで、DOHCの採用はどこかに回転を90度変換する機構を挟まなければならないはずだったが…新型はカム山を斜めにすることで90度変換しているというシンプルな構造で成立させています。実際は90度まで変換せずに45度(これもわかりやすくした適当な数字)くらいにして、放射バルブにして燃焼効率も上げてやろうやろうということなんでしょうが。…しかし、この発想はなかったなぁ。ボクサーツインのDOHC化まで真剣に考えたことはなかったので気付きませんでした…お恥ずかしい限りです。
ということであくまで蛇足的な補足でした。シンプルなアイディアこそ高性能の源じゃないかな?と思う今日この頃。